Japanese
English
症例報告
メキタジンによる光線過敏型薬疹の1例
A Case of Photosensitive Drug Eruption Induced by Mequitazine
八木 宏明
1
,
和泉 達也
1
,
海老原 全
1
,
杉浦 丹
1
,
小粥 雅明
2
Hiroaki YAGI
1
,
Tatsuya IZUMI
1
,
Tamotsu EBIHARA
1
,
Makoto SUGIURA
1
,
Masaaki OGAI
2
1清水市立病院皮膚科
2浜松医科大学皮膚科学教室
1Division of Dermatology, Shimizu City Hospital
2Division of Dermatology, Hamamatsu University School of Medicine
キーワード:
光線過敏型薬疹
,
抗ヒスタミン剤
,
光アレルギー性反応
Keyword:
光線過敏型薬疹
,
抗ヒスタミン剤
,
光アレルギー性反応
pp.1245-1248
発行日 1990年12月1日
Published Date 1990/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900240
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84歳,男.頭部,顔面,手背等の日光露出部に限局する浮腫性紅斑が出現.初診時minimal erythema dose(MED)の著明な低下あり.光線過敏型薬疹を疑い初診時内服中であった3剤を中止した後,光貼布試験を行ったところ,メキタジンのみに少量のUVA(2.0J/cm2)にて陽性.皮疹部および光貼布試験陽性部の病理組織像は,どちらも湿疹型の反応を呈した.内服中止により皮疹とMEDの改善が見られた.本症例は従来よりフェノチアジン誘導体で指摘されている光毒性反応の他に光アレルギー性反応の関与も疑われ,若干の文献的考察を加えた.
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