Japanese
English
症例報告
ベザフィブラートによる薬疹の1例
A case of drug eruption due to bezafibrate
順毛 直弥
1
,
狩野 葉子
1
,
塩原 哲夫
1
Naoya JUNKE
1
,
Yoko KANO
1
,
Tetsuo SHIOHARA
1
1杏林大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kyorin University School of Medicine
キーワード:
ベザフィブラート
,
薬疹
,
高脂血症
Keyword:
ベザフィブラート
,
薬疹
,
高脂血症
pp.210-213
発行日 2002年3月1日
Published Date 2002/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903865
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59歳,女性.ベザフィブラートの内服開始5日目から皮疹と発熱を生じ,急激に拡大した.重症型薬疹への進展が危惧されたが,早期にステロイドを投与し軽快が得られた.ベザフィブラートは高脂血症に対して広く使われているが,本剤による薬疹の報告は本邦では数例のみであった.原因検索として,パッチテストとDLSTをステロイド内服中に施行し,ともに陽性であった.本剤のような高脂血症治療薬は,副作用が比較的少ないとされているが,重症の薬疹を生じる可能性があり注意する必要がある.
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