Japanese
English
症例報告
脂腺母斑上に乳頭状汗管嚢胞腺腫と基底細胞上皮腫を生じた1例
A Case of Syringocystadenoma Papilliferum and Basal Cell Epithelioma in a Sebaceous Nevus
持田 耕己
1
,
坪井 良治
1
,
今井 龍介
1
,
高森 建二
1
Kouki MOCHIDA
1
,
Ryouji TSUBOI
1
,
Ryuusuke IMAI
1
,
Kenji TAKAMORI
1
1順天堂大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Juntendo University School of Medicine
キーワード:
脂腺母斑
,
乳頭状汗管嚢胞腺腫
,
基底細胞上皮腫
Keyword:
脂腺母斑
,
乳頭状汗管嚢胞腺腫
,
基底細胞上皮腫
pp.1083-1086
発行日 1991年12月1日
Published Date 1991/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900509
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57歳,女性.生下時より左側頭部に脱毛局面があり,約10年前から局面の一部に新たに腫瘤が生じてきた.初診時,黄褐色疣状局面上に鮮紅色,表面びらん面をを呈する腫瘤と黒褐色の小結節を認めた.組織学的にそれぞれ,脂腺母斑,乳頭状汗管嚢胞腺腫,基底細胞上皮腫と診断した.本邦における3者共存の報告は自験例を含め20例であり,中高年齢者に多い.成人の脂腺母斑上には種々の二次的腫瘍が生じることが知られており,診断,治療にあたっては注意深い対応が必要と考えられた.
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