Japanese
English
症例報告
1cm以上離しての切除を要した基底細胞上皮腫の1例
A Case of Basal Cell Carcinoma Required Much Wider Removal than the Margin of 1 cm
佐伯 圭介
1
,
沼原 利彦
1
,
西本 正賢
1
Keisuke SAEKI
1
,
Toshihiko NUMAHARA
1
,
Masayoshi NISHIMOTO
1
1香川医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kagawa Medical School
キーワード:
基底細胞上皮腫
,
充実型
,
斑状強皮症型
,
再切除
Keyword:
基底細胞上皮腫
,
充実型
,
斑状強皮症型
,
再切除
pp.1087-1089
発行日 1991年12月1日
Published Date 1991/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900510
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52歳男.左こめかみ部の痂皮を付す浅い潰瘍と辺縁の黒色の小結節から,典型的な基底細胞上皮腫(BCC)と診断し,皮疹最外側より1cm離して切除した.組織にて,中央の潰瘍部はBCCの充実型,肉眼的に正常に見えた周辺の真皮内には切除断端にまで斑状強皮症型の像を認めた.拡大再切除術を施行し,最終的には臨床的な皮疹外側端より2.5〜4cmの切除となった.なお,充実型に斑状強皮症型を合併していた報告例をもとに考察を試みた.
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