Japanese
English
症例報告
Erythema Nodosum Migransの1例
A Case of Erythema Nodosum Migrans
八木 宏明
1
,
龍神 綾子
1
,
吉沢 直人
1
,
白浜 茂穂
1
Hiroaki YAGI
1
,
Ayako RYUJIN
1
,
Naoto YOSHIZAWA
1
,
Shigeho SHIRAHAMA
1
1沼津市立病院皮膚科
1Division of Dermatology, Numazu City Hospital
キーワード:
erythema nodosum migrans
,
遊走性結節性紅斑
Keyword:
erythema nodosum migrans
,
遊走性結節性紅斑
pp.1079-1082
発行日 1991年12月1日
Published Date 1991/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900508
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40歳,女性の両下腿に生じたerythema nodosum migransの1例について報告した.初診約10カ月前に両下腿に軽度圧痛を伴う隆起性紅斑が出現した.放置にて,しだいに皮疹は遠心性に拡大するとともに中央が退色し環状に配列する結節性の紅斑となった.全身症状は伴わなかった.紅斑部の病理組織像では,脂肪層の中隔の肥厚と線維化,多核巨細胞の出現,肉芽腫様に著しい血管の新生が認められた.蛍光抗体直接法では,免疫グロブリンおよび補体の沈着を認めなかった.ヨウ化カリウムの内服にて皮疹は消失した.本邦では極めて稀な疾患であり,過去の報告について文献的考察を行った.
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