Japanese
English
症例報告
月経前の周期的悪化を示す疱疹状膿痂疹の2例
Two Cases of Impetigo Herpetiformis Periodically Exacerbated before Menstruation
桑原 まゆみ
1
,
柳原 誠
1
,
森 俊二
1
,
後藤 裕子
2
Mayumi KUWAHARA
1
,
Makoto YANAGIHARA
1
,
Shunji MORI
1
,
Hiroko GOTO
2
1岐阜大学医学部皮膚科学教室
2犬山中央病院皮膚科
1Department of Dermatology, Gifu University, School of Medicine
2Department of Dermatology, Inuyama Central Hospital
キーワード:
疱疹状膿痂疹
,
汎発性膿疱性乾癬
,
月経周期
,
エトレチナート
Keyword:
疱疹状膿痂疹
,
汎発性膿疱性乾癬
,
月経周期
,
エトレチナート
pp.1063-1066
発行日 1991年12月1日
Published Date 1991/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900504
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妊娠中に典型的な疱疹状膿痂疹の症状を示し,いったん軽快したにもかかわらずその後に月経周期に伴って変動する皮疹を生じた2例を報告した.症例1:40歳女性.26歳,28歳,31歳の妊娠中に全身に膿疱を伴う紅斑を生じ,疱疹状膿痂疹と診断されたが,出産後に皮疹は軽快した.40歳になって月経前に悪化する皮疹を生じた.プレドニゾロン,エトレチナート,酢酸プセレリンで治療.症例2:40歳女性.21歳時,汎発性膿疱性乾癬を発症し,メソトレキセート等による治療でいったん軽快.26歳で第1子妊娠中に全身に膿疱を生じ,出産後に軽快.40歳になって月経前に悪化する皮疹を生じた.エトレチナート投与にて軽快.
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