Japanese
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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1991
II 皮膚疾患の病態
アトピー性皮膚炎とIgE陽性ランゲルハンス細胞
IgE-bearing Langerhans cells in patients with atopic dermatitis
田中 洋一
1
,
吉田 彦太郎
1
Yoichi TANAKA
1
,
Hikotaro YOSHIDA
1
1長崎大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Nagasaki University School of Medicine
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
IgE
,
FcεR
,
ランゲルハンス細胞
,
ダニ抗原
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
IgE
,
FcεR
,
ランゲルハンス細胞
,
ダニ抗原
pp.81-85
発行日 1991年4月15日
Published Date 1991/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900341
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1986年,Bruynzeel-Koomenらはアトピー性皮膚炎(AD)患者の表皮ランゲルハンス細胞(LC)にIgEの結合がみられることを報告したが,その後,いくつかの追試がなされ,その事実が確かめられている.筆者らも二重免疫蛍光抗体法を用いて,AD患者16例,他の瘙痒性皮膚疾患13例,健常者2例について検討したところ,表皮の全LCに占めるIgE陽性LCの比率はそれぞれ,48%,16%,0%であり,ADに有意にIgE陽性LCがみられた.血中の単球についても同様に検討したところ,ADに多数のIgE陽性単球が認められた.ADの単球を分離し,抗ヒトIgE抗体,抗FcεR抗体(H107)による刺激を加えたところ,IL−1の比較的著明な分泌がみられ,細胞表面上のIgEを介するmediatorの分泌があることが明らかになった.LCにおいても表皮より浸入したダニなどのアレルゲンとIgEが反応し,同様なmediatorの分泌が起こる可能性があると考えられた.
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