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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1991
II 皮膚疾患の病態
ピロキシカム光線過敏症の発生機序
Pathogenesis of piroxicam-induced photosensitivity
澤田 俊一
1
,
上出 良一
1
Shun'ichi SAWADA
1
,
Ryoichi KAMIDE
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
光線過敏型薬疹
,
光接触皮膚炎
,
ピロキシカム
,
チメロサール
,
チオサリチル酸
Keyword:
光線過敏型薬疹
,
光接触皮膚炎
,
ピロキシカム
,
チメロサール
,
チオサリチル酸
pp.86-90
発行日 1991年4月15日
Published Date 1991/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900342
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ピロキシカムによる光線過敏症は臨床症状,光パッチテスト,病理組織学的所見からは光アレルギー性を示唆するが,摂取から発症までの期間が通常数日以内であり単純な光アレルギー性では説明できなかった.最近,本症患者はチメロサールの抗原決定基の一つであるチオサリチル酸にすでに感作されており,それとの交差反応で発症することがいくつかのグループにより示された.自験9例の臨床像,チメロサール関連物質パッチテストの結果をまとめるとともに本症発症におけるチオサリチル酸との交差反応の関与について考察した.
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