Japanese
English
特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1992
II 皮膚疾患の病態
アトピー性皮膚炎とサイトカイン
Atopic dermatitis and cytokines
古江 増隆
1
,
大槻 マミ太郎
1
,
中村 晃一郎
1
,
小方 冬樹
1
,
高橋 毅法
1
Masutaka FURUE
1
,
Mamitaroh OHTSUKI
1
,
Koichiro NAKAMURA
1
,
Fuyuki OGATA
1
,
Takenori TAKAHASHI
1
1東京大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, University of Tokyo
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
IgE
,
インターロイキン4
,
インターフェロンγ
,
ランゲルハンス細胞
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
IgE
,
インターロイキン4
,
インターフェロンγ
,
ランゲルハンス細胞
pp.52-56
発行日 1992年4月15日
Published Date 1992/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900605
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IgEの産生は,IgEの産生を亢進させるようなサイトカイン(インターロイキン4など)を産生するヘルパーT細胞(Th2細胞)と,IgEの産生を低下させるようなサイトカイン(インターフェロンγなど)を産生するヘルパーT細胞(Th1細胞)のバランスの上に調節されていることがマウスの実験系から明らかとなった.ヒトにおいてもTh1様細胞とTh2様細胞の存在が想定され,血中IgE値が高値を示すアトピー性皮膚炎ではTh2様細胞が増加していることが証明されてきている.本稿ではアトピー性皮膚炎における高IgE血症の発症病態についてサイトカインの面から現在までの知見を概説した.
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