Japanese
English
症例報告
眼窩内浸潤をみた眼瞼苺状血管腫の1例
A Case of Strawberry Mark of the Eyelid and Orbit
樋口 道生
1
,
高橋 明子
1
Dousei HIGUCHI
1
,
Akiko TAKAHASHI
1
1昭和大学藤が丘病院皮膚科
1Department of Dermatology, Showa University, Fuzigaoka Hospital
キーワード:
苺状血管腫
,
眼瞼
,
眼窩
,
ステロイド療法
,
視機能異常
Keyword:
苺状血管腫
,
眼瞼
,
眼窩
,
ステロイド療法
,
視機能異常
pp.255-258
発行日 1991年3月1日
Published Date 1991/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900308
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
1カ月,女児.左眼瞼および眼窩に生じた苺状血管腫の1例を報告した.左上眼瞼からこめかみにかけて典型的な苺状血管腫があり,開眼が不十分で眼球の外転運動障害をみた.CT検査で血管腫の眼瞼から眼窩内への浸潤があり,腫瘍による眼球突出,視神経の圧迫,眼窩の拡大像を認めた.ステロイド内服療法で苺状血管腫の早期縮小をはかり,視機能異常の改善につとめた.4年経過後,両眼瞼の左右不対称と乱視を残したものの矯正視力1.0で弱視は認めていない.治療中に満月様顔貌が出現したが,その他の副作用はなかった.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.