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特集 血管性腫瘍
Topics
乳児血管腫と先天性血管腫の鑑別
Infantile hemangioma and congenital hemangioma
村上 富美子
1
Fumiko Murakami
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院皮膚科
1Division of Dermatology, St.Marianna University Yokohama Seibu Hospital
キーワード:
ISSVA分類
,
血管腫
,
良性腫瘍
,
乳児
,
先天性
,
苺状血管腫
Keyword:
ISSVA分類
,
血管腫
,
良性腫瘍
,
乳児
,
先天性
,
苺状血管腫
pp.288-295
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002453
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●ISSVA分類は各診療科領域を超えて使用するために作成された脈管異常(vascular anomalies)の国際分類である.本邦では『血管腫・血管奇形・リンパ管奇形診療ガイドライン2017(第2版)』として新ISSVA分類に基づいたガイドラインが公開されている.
●乳児血管腫(infantile hemangioma:IH,苺状血管腫)は60%くらいは生下時に皮疹はない.生後数週で出現し,1歳ごろまで増大し,小学校低学年ごろまでに退縮する.病理組織でGLUT-1陽性.治療はプロプラノロールがエビデンス上,第1選択の薬剤として推奨されている.
●先天性血管腫(congenital hemangioma:CH)は出生時に完全に成長した状態の血管腫で新生児期の急性増殖はない.病理組織でGLUT-1陰性.
●乳児血管腫と先天性血管腫の鑑別には皮疹の出現した時期と病理組織のGLUT-1染色が有用である.
(「ポイント」より)
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