Japanese
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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1999
4 皮膚疾患治療のポイント
苺状血管腫の治療方針
Therapy of strawberry mark
丸山 友裕
1
,
野本 重敏
2
,
伊藤 雅章
2
Tomohiro MARUYAMA
1
,
Shigetoshi NOMOTO
2
,
Masaaki ITO
2
1済生会新潟第二病院皮膚科
2新潟大学医学部皮膚科学教室
1Division of Dermatology, Saiseikai Niigata 2nd Hospital
2Department of Dermatology, Niigata University School of Medicine
キーワード:
苺状血管腫
,
色素レーザー
,
持続圧迫療法
,
凍結療法
,
ステロイド療法
Keyword:
苺状血管腫
,
色素レーザー
,
持続圧迫療法
,
凍結療法
,
ステロイド療法
pp.155-160
発行日 1999年4月15日
Published Date 1999/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902881
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苺状血管腫に対する治療について,最近の考え方を示した.第1選択は従来のwait and seepolicyではなく,ごく初期のうちに色素レーザーで治療することである.その理由は,いまだ隆起の少ない苺状血管腫に色素レーザーは劇的に奏効し,隆起してしまったものに対しては腫瘤縮小効果がないためである.すなわち,初期のうちに腫瘤増大を抑制することにより,潰瘍化や自然消退後の瘢痕化を予防すべきと考える.この初期治療のタイミングを逃し,腫瘤化してしまったものに対しては,従来通りの基準で,持続圧迫療法,凍結療法,ステロイド投与,手術,放射線療法などを施行すべきである.
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