Japanese
English
症例
両足に著明な牡蠣殻様角化病変を伴ったアカツキ病の1例
Akatsuki disease on the feet with remarkable hyperkeratotic lesions resembling oyster shells
宮本 秀明
1
Hideaki MIYAMOTO
1
1宮本皮フ科,横浜市
キーワード:
アカツキ病
,
牡蠣殻様皮疹
,
蠅蛆症
,
蜂窩織炎
,
Malassezia
Keyword:
アカツキ病
,
牡蠣殻様皮疹
,
蠅蛆症
,
蜂窩織炎
,
Malassezia
pp.1507-1509
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004806
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82歳,女性。6年間入浴せず靴下を履き続けた状態で生活していたが,2年前から同居を始めた長女に連れられて受診した。初診時は全趾とも牡蠣殻様の痂皮が硬く付着し,両側の足蹠全体は牡蠣殻様の痂皮に覆われて本来の皮膚はまったく見えず,両足背は比較的厚い鱗屑に覆われていた。入浴に対する拒否反応があったので治療は足浴から始め,翌日から毎日入浴して患部を洗うことにより12日後には全趾・足蹠の牡蠣殻様角化病変は大部分消失し,足背・足首の鱗屑も激減した。本症は患者に病識が薄い場合が多いため受診が遅れがちになり,偽性蠅蛆症や蜂窩織炎を合併した例もあるので診断後は素早く適切な治療を開始することが肝要である。
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