Japanese
English
症例報告
Ki−1リンパ腫の1例
A Case of Ki-1 Lymphoma
稲葉 義方
1
,
三原 一郎
1
,
内山 浩志
2
Yoshikata INABA
1
,
Ichiro MIHARA
1
,
Hiroshi UCHIYAMA
2
1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
2東京慈恵会医科大学小児科学教室
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
2Department of Pediatrics, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
Ki−1リンパ腫
Keyword:
Ki−1リンパ腫
pp.47-50
発行日 1991年1月1日
Published Date 1991/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900267
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3歳4カ月男児で短期に死の転帰をとったKi−1リンパ腫を報告した.臨床的には頸部のリンパ節腫脹および発熱で発症し,治療中間欠的に浸潤性暗紅色丘疹が躯幹を中心に多発した.病理組織学的にリンパ節では被膜下洞および傍濾胞領域を主体として大型の多形性に富む組織球様細胞の増殖を認め,また皮膚においてもリンパ節と同様の細胞が真皮内に結節状に浸潤していた.免疫組織化学的検索ではこれら腫瘍細胞はKi−1,IL−2,EMA(epithelial membrane antigen)が陽性であったが,TおよびBリンパ球のマーカーを表現しなかった.
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