Japanese
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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1990
III 治療のトピックス
生物学的反応調節剤による皮膚悪性腫瘍の治療
The treatment with biological response modifiers for skin malignant tumors
石原 和之
1
Kazuyuki ISHIHARA
1
1国立がんセンター病院皮膚科
1Division of Dermatology, National Cancer Center Hospital
キーワード:
皮膚悪性腫瘍
,
インターフェロン
,
生物学的反応調節剤
,
インターロイキン
,
BRM
Keyword:
皮膚悪性腫瘍
,
インターフェロン
,
生物学的反応調節剤
,
インターロイキン
,
BRM
pp.606-610
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900113
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皮膚悪性腫瘍に試みられる生物学的反応調節剤(biological response modifiers)の種類は多いが,IFN-βを除いて認可されたものはなく,その大部分が治験中である.例えばIFN-αやγ,IL−1および2,MY−1,WPG,TNF,BCG生菌などである.一方,活性リンパ球を応用したTILやCD3ATによる進行期メラノ—マに対する治療も,かなりの成績を上げている.将来展望として生物学的反応調節剤の適用は予後不良なメラノーマや有棘細胞癌の進行期,あるいは免疫不金を伴う菌状息肉症,また,他治療の適用不能な腫瘍を対象とすべきであるが,BRMの研究はまだ始まったばかりで今後BRM同士の併用,化学療法や放射線療法との併用も検討しなければならない課題と思われる.
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