Japanese
English
症例報告
皮膚悪性腫瘍を疑った大型のエクリン汗孔腫の1例
A case of large eccrine poroma clinically suspected of a malignant tumor
原藤 玲
1
,
畑 康樹
1
,
森本 亜玲
2
,
志田 学
3
Rei HARATOH
1
,
Yasuki HATA
1
,
Arei MORIMOTO
2
,
Manabu SHIDA
3
1済生会神奈川県病院皮膚科
2慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
3東芝鶴見病院外科
1Division of Dermatology,Saiseikai Kanagawa-ken Hospital
2Depertment of Dermatology,Keio University School of Medicine
3Division of Surgery,Toshiba Tsurumi Hospital
キーワード:
エクリン汗孔腫
,
大型
,
皮膚悪性腫瘍
Keyword:
エクリン汗孔腫
,
大型
,
皮膚悪性腫瘍
pp.290-292
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101188
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86歳,男性の右大腿に生じた,最大径が3cmを超えるエクリン汗孔腫の1例を報告した.臨床的に悪性腫瘍も疑われたが,病理組織学的にPinkus型の本症と診断した.本症の大きさは通常2cm以下が多いとされており,自験例が大型となった要因として持続的な刺激の影響が考えられた.本症は出血や滲出液を伴ったり,黒褐色を呈したりすることも稀ではなく,自験例のように3cmを超える腫瘤をみた場合,悪性腫瘍とともに鑑別する必要があると思われた.
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