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臨床統計
順天堂東京江東高齢者医療センターにおける後期高齢者の皮膚悪性腫瘍統計
Statistical analysis of malignant skin tumors in the late elderly at the Juntendo Tokyo Koto Geriatric Medical Center
長谷川 舞
1
,
植木 理恵
1
,
池田 志斈
1
Mai HASEGAWA
1
,
Rie UEKI
1
,
Shigaku IKEDA
1
1順天堂大学大学院医学研究科皮膚科学・アレルギー学
1Department of Dermatology and Allergology, Juntendo University Graduate School of Medicine, Tokyo, Japan
キーワード:
皮膚悪性腫瘍
,
後期高齢者
,
超高齢者
,
統計的考察
Keyword:
皮膚悪性腫瘍
,
後期高齢者
,
超高齢者
,
統計的考察
pp.83-87
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412207190
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要約 2005年1月〜2020年12月の過去16年間に当院において病理組織学的に皮膚悪性腫瘍と診断した後期高齢者について,統計的検討を行った.男性53例,女性100例で男女比は1:1.9だった.疾患別では,基底細胞癌41例,Bowen病41例,有棘細胞癌22例,日光角化症20例,乳房外Paget病7例,悪性黒色腫1例,転移性皮膚癌8例だった.また,超高齢者の皮膚癌症例についても調査を行い,その統計的傾向を比較検討した.超高齢者では女性・浸潤癌の割合,多発例が増加した.手術による重篤な合併症はみられなかった.身体的負担を考慮すると,ダーモスコピーで皮膚悪性腫瘍と診断できるのであれば,十分なマージンを確保して皮膚生検術を兼ねた切除術を行うことが望ましい.高齢でも比較的安全に手術が行われることを理解してもらい積極的に手術治療を行うよう啓発していくことが重要と考えた.
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