増大特集 ワクチン開発
Ⅳ.シナジー拠点(千葉大学)
組織常在性記憶細胞と次世代粘膜ワクチン開発
岩村 千秋
1
,
平原 潔
2
Iwamura Chiaki
1
,
Hirahara Kiyoshi
2
1千葉大学大学院医学研究院国際アレルギー粘膜免疫学
2千葉大学大学院医学研究院免疫発生学
キーワード:
免疫記憶
,
組織常在性記憶T細胞
,
TRM
,
組織常在性記憶B細胞
,
BRM
,
粘膜ワクチン
Keyword:
免疫記憶
,
組織常在性記憶T細胞
,
TRM
,
組織常在性記憶B細胞
,
BRM
,
粘膜ワクチン
pp.452-453
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037095310760050452
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ワクチンは,抗原特異的記憶T細胞および記憶B細胞を人為的に誘導することによって,感染症の発症や重症化を防ぐ手段である。近年,粘膜組織に存在する組織常在性の記憶T細胞および記憶B細胞(TRM,BRM)が感染防御において重要な役割を果たすことが明らかになり,これらの細胞を誘導する粘膜ワクチンが次世代ワクチン開発の鍵を握ると考えられる。本稿では,TRMおよびBRMに関する最新の知見を紹介し,更に今後の課題について述べる。
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