特集 子どもの検査値の判断に迷ったら
9章 免疫・アレルギー検査
5.サイトカイン
三輪 友紀
1
,
大西 秀典
1
1岐阜大学大学院医学系研究科小児科学
キーワード:
インターフェロン
,
インターロイキン
,
ケモカイン
,
サイトカイン
,
TNFファミリー
Keyword:
インターフェロン
,
インターロイキン
,
ケモカイン
,
サイトカイン
,
TNFファミリー
pp.1592-1598
発行日 2023年12月20日
Published Date 2023/12/20
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002862
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
サイトカインとはさまざまな細胞から産生される細胞間の情報伝達において重要な役割を担う可溶性タンパク質である1).各サイトカインが上昇する疾患について表に示すが,サイトカインは疾患特異性が高いものは少なく,また測定できる項目も限られており,通常の診療ではルーティーンで行われる検査ではない.さらに,明確な基準値がないものが多く評価が難しいが,一部のサイトカインは特定の疾患の病勢の把握や治療法の選択に有用であり,サイトカイン測定を行う場合はその結果を正しく解釈することが必要がある.本稿ではコマーシャルベースで検査が可能で,臨床現場で測定する頻度の高いものを中心に解説する.
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.