Japanese
English
特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1990
II 新しい検査法と診断法
膠原病の自己抗体の新しい診断
The new diagnostic evaluation and detection of autoantibodies
稲垣 安紀
1
,
吉田 陽子
1
,
浜崎 洋一郎
1
,
植木 宏明
1
Yasunori INAGAKI
1
,
Yoko YOSHIDA
1
,
Youichirou HAMASAKI
1
,
Hiroaki UEKI
1
1川崎医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kawasaki Medical School
キーワード:
自己抗体
,
抗核抗体
,
膠原病
,
イムノブロティング
,
二次元電気泳動
Keyword:
自己抗体
,
抗核抗体
,
膠原病
,
イムノブロティング
,
二次元電気泳動
pp.535-540
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900100
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膠原病は多クローン性のBリンパ球の異常ともとらえられる.その根拠の一つの血中自己抗体の存在は,疾患の原因か,またはある意味での結果なのか,不明な点が多い.しかし,自己抗体の存在は極めて重要な情報となり,原疾患の診断,治療効果の判定,研究等に欠かすことはできない.従来から細胞や組織を用いた蛍光抗体法などの多種多様な免疫学的手法が,その検出に用いられてきた.それらの方法を概説するとともに,近年開発されてきたイムノブロット法を用いた自己抗体の検出法を紹介した.また,自己免疫疾患患者血中には,多種の自己抗体が存在することはよく知られているが,未同定のものもいまだ多く残されているものと考えられる.それらを直ちに臨床応用することも可能としうる,二次元電気泳動法を用いたイムノブロット法を供覧するとともに,自己抗体研究の発展の方向付けについても言及した.
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