今月の主題 自己抗体・最近の動向
総説
抗核抗体の新しい展開
大曽根 康夫
1
,
三森 経世
1
Yasuo OOSONE
1
,
Tsuneyo MIMORI
1
1慶應義塾大学医学部内科
キーワード:
抗核抗体
,
抗原エピトープ
,
自己免疫疾患
,
膠原病
Keyword:
抗核抗体
,
抗原エピトープ
,
自己免疫疾患
,
膠原病
pp.497-501
発行日 1997年5月15日
Published Date 1997/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903307
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現在,抗核抗体が認識するほとんどの核抗原がクローニングされている.その結果,リコンビナント蛋白抗原を用いてさまざまな抗核抗体を特異的かつ鋭敏に測定することが可能となった.また抗原エピトープの構造に共通する特徴があることが明らかとなり,抗核抗体の産生には核抗原が直接関与していることが示唆された.さらに核抗原と反応するT細胞クローンが存在することや,自己反応性T細胞レセプターが認識する核抗原の部位も明らかになりつつある.以上の成果に基づき,今後は自己抗原反応性T細胞の詳細とその制御が重要な課題である.
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