特集 全身性強皮症―皮膚だけではなく全身性の自己免疫疾患
[Chapter 1] 早期診断への取り組み
自己抗体検査
-日常診療におけるピットフォール
濱口 儒人
1
1金沢大学医薬保健研究域医学系 皮膚分子病態学
キーワード:
抗核抗体
,
自己抗体
,
蛍光抗体間接法
,
ELISA法
Keyword:
抗核抗体
,
自己抗体
,
蛍光抗体間接法
,
ELISA法
pp.16-19
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_16
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★★★全身性強皮症(SSc)では90%以上で抗核抗体が陽性になり,複数のSSc関連自己抗体が存在する.
★★それぞれの自己抗体は特徴的な臨床像と関連している.
★★★染色型と力価は自己抗体の推測に役立つため,抗核抗体のスクリーニングはHEp-2細胞を基質とした蛍光抗体間接法で行う.
★★★抗セントロメア抗体,抗トポイソメラーゼⅠ(Scl-70)抗体,抗RNAポリメラーゼⅢ抗体,抗U1-RNP抗体はELISA検査試薬が保険承認を取得している.
★抗セントリオール抗体は特徴的な染色型から蛍光抗体間接法で同定できる.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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