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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1990
II 新しい検査法と診断法
ヘルペス群ウイルス感染症の診断のために
Diagnosis of herpesviruses infection
岩崎 琢也
1
,
倉田 毅
1
Takuya IWASAKI
1
,
Takeshi KURATA
1
1国立予防衛生研究所病理部
1Department of Pathology, National Institute of Health
キーワード:
ヘルペス群ウイルス
,
診断方法
Keyword:
ヘルペス群ウイルス
,
診断方法
pp.529-534
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900099
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ヘルペス群ウイルスのうち,単純ヘルペスウイルス1型および2型,水痘帯状疱疹ウイルス,サメトメガロウイルスの感染症の診断方法について主として概説した.診断方法は,病原体の検出(ウイルス分離培養,ウイルス抗原・ウイルス核酸・ウイルス粒子の同定),病原体に対する宿主の応答反応の測定(血清診断:中利試験・補体結合反応・ELISA・免疫蛍光・イムノブロット),感染細胞および組織の形態学的解析(細胞・組織学的および免疫組織学的検索,in situハイブリダイゼーション)の3つに大別できる.これらの検査法の原理,感度,定量的か定性的か,診断に要する時間,問題点について論じた.これらのうち,蛍光抗体法による診断は非常に迅速で,非特異反応も少なく,今後,皮膚科領域のヘルペス群ウイルス感染症の診断に広く応用されると推測される.
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