特集 —ノーモア見逃し—日常の検査と画像に潜むピットフォール
【検査結果での落とし穴と限界】
膠原病関連自己抗体
陶山 恭博
1
,
岸本 暢将
2
1JR東京総合病院リウマチ膠原病科
2聖路加国際病院リウマチ膠原病センター
キーワード:
抗核抗体
,
ANA
,
特異抗体
,
染色パターン
Keyword:
抗核抗体
,
ANA
,
特異抗体
,
染色パターン
pp.911-915
発行日 2019年8月15日
Published Date 2019/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202199
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
抗核抗体と世界のChoosing Wiselyキャンペーン
抗核抗体(ANA)は魅力的な検査だ。世界中の臨床家が、ANAをクリックしたいという誘惑にかられている。その証拠に、Choosing WiselyキャンペーンにANAも含まれている。米国内科学会からは「ANAを検査前確率の低い集団で安易に測定しない」1)、米国リウマチ学会からは「ANAが陽性でない場合や自己免疫疾患を臨床的に疑わない時に、各種特異的なANAを検査しない」2)、というキャンペーンが張られ、結果としてANAの検査依頼の数は減少につながっている3)。米国以外でも、ANAはさまざまな国々でChoosing Wiselyキャンペーンの項目に採用されている(表1)2,4〜7)。
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.