Japanese
English
症例
病変部毛包内に毛包虫を認めたMorbihan病の1例
Morbihan’s disease accompanied with demodex in the hair follicles
竹内 想
1
,
武市 拓也
1
,
中黒 匡人
2
,
秋山 真志
1
So TAKEUCHI
1
,
Takuya TAKEICHI
1
,
Masato NAKAGURO
2
,
Masashi AKIYAMA
1
1名古屋大学医学部附属病院,皮膚科(主任:秋山真志教授)
2同,病理部
キーワード:
Morbihan病
,
ニキビダニ
,
毛包虫
,
肉芽腫性眼瞼炎
Keyword:
Morbihan病
,
ニキビダニ
,
毛包虫
,
肉芽腫性眼瞼炎
pp.1145-1148
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004683
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
67歳,男性。約3カ月前より両側性の上眼瞼腫脹が出現した。眼科にてステロイド点眼薬で治療したが難治のため当科を受診した。初診時両側上眼瞼の腫脹がみられ,前額部や頰部に紅斑と毛細血管拡張を伴っていた。組織学的に真皮の浮腫性変化と毛包虫を認めた。毛包虫の関与を考えメトロニダゾール外用およびイベルメクチン内服により加療したところ,眼瞼腫脹の改善が得られた。毛包虫治療薬は本邦では保険適用外であることに注意が必要だが,既存治療であるステロイド内服と比較して副作用が少ない。このため組織学的に多数の毛包虫を認めた際は,試みる意義のある治療法であると考えられた。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.