Japanese
English
症例報告
ステロイド治療に抵抗性を示し外用PUVA療法が有効であったサルコイドーシス皮膚病変の2例
Two cases of sarcoidosis skin lesions that were resistant to steroid therapy and responded to topical PUVA therapy
生玉 梨紗
1
,
土橋 人士
1
,
長谷川 敏男
2
,
池田 志斈
1
Risa IKUTAMA
1
,
Hitoshi TSUCHIHASHI
1
,
Toshio HASEGAWA
2
,
Shigaku IKEDA
1
1順天堂大学大学院医学研究科皮膚科学・アレルギー学講座
2順天堂大学医学部附属静岡病院皮膚科学・アレルギー学講座
1Department of Dermatology and Allergology, Juntendo University Graduate School of Medicine, Tokyo, Japan
2Department of Dermatology and Allergology, Juntendo University Shizuoka Hospital, Izunokuni, Japan
キーワード:
サルコイドーシス
,
ステロイド
,
PUVA療法
,
ドキシサイクリン塩酸塩水和物
Keyword:
サルコイドーシス
,
ステロイド
,
PUVA療法
,
ドキシサイクリン塩酸塩水和物
pp.991-997
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412207142
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要約 症例1:41歳,男性.皮膚病理所見と縦隔リンパ節腫大からサルコイドーシスと診断.副腎皮質ステロイド内服にて縦隔リンパ節腫大は改善したため内服は終了し,皮膚症状は残るものの経過観察となっていた.ステロイド外用で皮疹は改善せず,ドキシサイクリン塩酸塩水和物内服と外用PUVA療法で皮疹は改善した.症例2:86歳,女性.皮膚病理所見から苔癬様型サルコイドーシスと診断.ステロイド外用で改善なく,外用PUVA療法で皮疹は改善した.サルコイドーシスの皮膚症状に対する治療としてはステロイド外用が第一選択であるが治療効果に乏しい症例が多い.UVAはTh1系免疫反応抑制作用や肉芽腫形成抑制作用を持ち,ステロイド外用に抵抗性を示すサルコイドーシスの皮膚病変に対し有効と考える.
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