Japanese
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症例報告
ステロイド内服,PUVA療法および活性型ビタミンD3外用の併用が奏効したgeneralized morphea
Generalized morphea successfully treated with oral steroid, PUVA therapy and topical vitamin D3
間山 淳
1
,
鳴海 博美
1
Jun MAYAMA
1
,
Hiromi NARUMI
1
1独立行政法人国立病院機構弘前病院皮膚科
1Department of Dermatology, Hirosaki National Hospital, Hirosaki, Japan
キーワード:
generalized morphea
,
PUVA療法
,
ビタミンD3軟膏
Keyword:
generalized morphea
,
PUVA療法
,
ビタミンD3軟膏
pp.518-521
発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101698
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要約 77歳,男性.初診の5か月前から腹部および腰部に皮膚硬化局面が出現した.急激に拡大してきたため,当科を紹介され受診した.初診時,腹部・腰部および下肢に境界明瞭な光沢を有する皮膚硬化局面が多発し,部分的に辺縁に紅斑を伴っていた.自己抗体はすべて陰性であった.長年にわたるシンナー曝露歴があったため,generalized morphea-like systemic sclerosisとの鑑別を要したが,四肢末梢部の皮膚硬化や内臓病変などはみられず,generalized morpheaと診断した.病変の拡大が比較的進行性であったため,ステロイド内服と外用PUVA療法を併用したところ,拡大が止まり辺縁の紅斑が軽快した.既存の硬化部は著変なかったが,活性型ビタミンD3軟膏外用の併用にて徐々に皮膚硬化は軽快した.
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