Japanese
English
症例報告
ステロイド内服と外用PUVA療法で軽快した線状強皮症の1例
Successful treatment of linear scleroderma with systemic corticosteroids and PUVA therapy
藤田 真弓
1
,
宮岡 由規
1
,
井上 利之
1
,
滝脇 弘嗣
1
,
荒瀬 誠治
1
Mayumi FUJITA
1
,
Yuki MIYAOKA
1
,
Toshiyuki INOUE
1
,
Hirotsugu TAKIWAKI
1
,
Seiji ARASE
1
1徳島大学医学部皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,School of Medicine,The University of Tokushima
キーワード:
限局性強皮症
,
ステロイド内服
,
PUVA療法
Keyword:
限局性強皮症
,
ステロイド内服
,
PUVA療法
pp.933-935
発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101358
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40歳,女性.初診の約9か月前に左肘に硬化局面が出現.近医で限局性強皮症と診断されステロイド外用で一時軽快したが,皮疹が再燃,また新生・拡大し,手指や左下肢にも及んだために当科を受診した.左肘を中心にわずかな熱感を伴い光沢を有する帯状の淡褐色硬化性局面が認められ,左大腿から下腿にかけても線状に連なった同様の皮疹が認められた.また左手指関節は腫脹し,可動域が制限されていた.病理組織学的には,血管周囲に細胞浸潤が認められ,膠原線維の膨化,増加と脂肪組織の萎縮,線維化がみられた.皮疹の急速な増悪と関節の可動域制限が認められたため,ステロイド内服と外用PUVA療法を併用したところ,硬化と関節可動域障害は比較的迅速に改善した.
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