特集 光学療法
臨床例
PUVAバス療法が奏効した皮膚サルコイドーシス
村松 伸之介
1
,
西田 絵美
,
森田 明理
1名古屋市立大学 大学院医学研究科加齢・環境皮膚科学
キーワード:
PUVA療法
,
鑑別診断
,
リポイド類壊死症
,
肉芽腫-環状
,
紅斑-遠心性環状
,
サルコイドーシス-皮膚
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Necrobiosis Lipoidica
,
PUVA Therapy
,
Granuloma Annulare
pp.919-922
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016400853
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<症例のポイント>サルコイドーシスは皮膚、肺、心、眼など多臓器に類上皮細胞肉芽腫病変形成を特徴とする全身性炎症性疾患である。本症の一般的治療は、病変が皮膚に限局する場合、ステロイド外用が第一選択となるが、難治例も多い。ステロイド外用で難治な皮膚サルコイドーシスに対し、PUVAバス療法を行い、皮膚症状は改善した。これまでにPUVAバス療法が有効であったサルコイドーシスの報告はない。PUVAバス療法は、Langerhans細胞の抗原提示能の抑制やT細胞のアポトーシス誘導など、免疫反応を抑制することにより、肉芽腫形成を制御していると考えられる。
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