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あとがき
阿部 理一郎
pp.374
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206946
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この冊子が届き,読者の皆様が手にしている時にはすっかり春になっている頃かと思います.私が執筆している今も(3月1日),日差しがようやく暖かくなり春の到来を感じます.今年はいつもより冬が厳しいと感じていました.新潟は雪が多いので大変でしょう,と他県の方からいつも言われるのですが,実は‘新潟市’は佐渡島があるためか日本海からの雪雲による降雪は少なく,積雪している期間もとても短いのが例年でした.しかし今年は雪も多く,さらに気温が平年に比べ低かったため,積もった雪が溶けずにしばらく駐車場や道ばたにこんもりと残ったままになっていました.日本海からの冬の強風も相変わらずで,体感気温はぐんぐん下がりますし,耳がちぎれる寒さを久しぶりに感じました.けれども冬が厳しければ厳しいほど春の訪れの喜びを感じるものです.家の前の防風林には道沿いに椿が並んでいるのですが,つぼみが日に日に膨らんできています.そして時折柔らかな黄緑色の小鳥が枝に止まり,啼いてくれるかと待ったりしています.仕事場の窓際に置いた苔玉の桜も今年は何輪咲いてくれるのかと眺めています.春と一緒にコロナも落ち着き,賑やかな夏が来てくれそうです.これだけ厳しい期間が長かったので,さぞ自由な日々は楽しいでしょう.読者の皆様にも楽しい充実した春,そして夏が訪れることを願います.
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