Japanese
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治療
Zipサージカルスキンクロージャー®を用いたシューレース法と局所陰圧閉鎖療法の併用による創傷治療の2例
Two cases of negative pressure wound therapy with shoelace technique using Zip Surgical Skin Closure®
永井 幸司郎
1
,
尾松 淳
1
,
宮川 卓也
1
,
山田 大資
1
,
佐藤 伸一
1
Kojiro NAGAI
1
,
Jun OMATSU
1
,
Takuya MIYAGAWA
1
,
Daisuke YAMADA
1
,
Shinichi SATO
1
1東京大学大学院医学系研究科皮膚科学教室
1Department of Dermatology, University of Tokyo Graduate School of Medicine
キーワード:
局所陰圧閉鎖療法
,
シューレース法
,
Zipサージカルスキンクロージャー®
,
創傷治療
Keyword:
局所陰圧閉鎖療法
,
シューレース法
,
Zipサージカルスキンクロージャー®
,
創傷治療
pp.1116-1120
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206543
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要約 創傷治療において,局所陰圧閉鎖療法は肉芽形成の促進やポケット縮小に有効な治療であるが水平方向の創縮小が得られにくく,そのような場合にシューレース法の併用が有用である.シューレース法は創周囲にステイプルを刺入し,ゴム製血管テープを,靴紐を結ぶようにかけて創を水平方向に縮小させる方法である.血管テープの下にフォームを留置し局所陰圧閉鎖療法と併用できる.しかし,従来の方法ではステイプルによる痛みと,血管テープを靴紐のように結ぶ手間があった.そこでわれわれはZipサージカルスキンクロージャー®という皮膚接合テープを使用した新しいシューレース法と局所陰圧閉鎖療法を併用し,良好な創閉鎖を得ることができた.同手法は,従来と比較し簡便で低侵襲であり,難治性潰瘍に有用な治療法の1つと考えられた.
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