Japanese
English
治療
間歇陰圧モードを使用した局所陰圧閉鎖療法による植皮片固定法
Immobilization of skin grafts using intermittent negative pressure wound therapy
本間 大
1
,
日野岡 蘭子
2
,
斉藤 剛史
1
,
菅原 基史
1
,
古屋 敦宏
3
,
山本 明美
1
Masaru HONMA
1
,
Ranko HINO-OKA
2
,
Takefumi SAITO
1
,
Motoshi SUGAWARA
1
,
Atsuhiro KOYA
3
,
Akemi ISHIDA-YAMAMOTO
1
1旭川医科大学病院,皮膚科(主任:山本明美教授)
2同,看護部
3同,血管外科
キーワード:
局所陰圧閉鎖療法
,
植皮
,
重症下肢虚血
,
包括的慢性下肢虚血
,
閉塞性動脈硬化症
Keyword:
局所陰圧閉鎖療法
,
植皮
,
重症下肢虚血
,
包括的慢性下肢虚血
,
閉塞性動脈硬化症
pp.1237-1240
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002740
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植皮片の生着には,植皮片の適切な創部への固定が重要である。しかしながら,重症下肢虚血病変では,血行再建後であっても軟部組織血流が不均一で,過圧迫による植皮片の虚血を生じやすい。われわれは,このような病変に対する植皮時に,過圧迫防止を目的として,間歇陰圧モードを使用した局所陰圧閉鎖療法による植皮片固定を実施し,良好な結果を得た。創部への間歇的な陰圧負荷は,局所組織へのマッサージ作用などから,組織血流やヘモグロビン酸素飽和度を上昇させるとともに,局所の血管新生を亢進させる可能性がある。特に,自験例のような過圧迫を生じやすい病変では,間歇陰圧モードを使用した植皮片固定が有用かもしれない。
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