Japanese
English
症例
ダーモスコピーが診断の一助となったKaposi肉腫の1例
Kaposi’s sarcoma clinically diagnosed by using dermoscopy
永井 幸司郎
1
,
尾松 淳
1
,
渡邉 祐介
1
,
宮川 卓也
1
,
佐藤 伸一
1
Kojiro NAGAI
1
,
Jun OMATSU
1
,
Yusuke WATANABE
1
,
Takuya MIYAGAWA
1
,
Shinichi SATO
1
1東京大学医学部附属病院,皮膚科(主任:佐藤伸一教授)
キーワード:
Kaposi肉腫
,
古典型Kaposi肉腫
,
医原性Kaposi肉腫
,
rainbow pattern
,
ダーモスコピー
Keyword:
Kaposi肉腫
,
古典型Kaposi肉腫
,
医原性Kaposi肉腫
,
rainbow pattern
,
ダーモスコピー
pp.127-131
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003065
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
84歳,ポルトガル国籍の男性。IgG4関連疾患に対して前医血液内科でプレドニゾロン20mg/日で加療中に,左第1趾に黒色~青紫色調を呈する小豆大の結節とその周囲に紫紅色斑が出現した。その後徐々に全身へ拡大したため前医皮膚科にて皮膚生検を施行され,血管肉腫が疑われ精査加療目的に当科を受診した。ダーモスコピーではrainbow patternを認めたため,Kaposi肉腫を念頭に置き皮膚生検を再度施行した。HHV-8陽性の紡錘形細胞がみられ,Kaposi肉腫と診断した。Rainbow patternはKaposi肉腫の特徴的なダーモスコピー所見であり,他疾患との鑑別診断に有用と考えた。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.