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増刊号特集 最近のトピックス2021 Clinical Dermatology 2021
5.皮膚科医のための臨床トピックス
抗TIF1γ抗体陽性皮膚筋炎—自験24例と肺癌および間質性肺炎を合併した3例の臨床的特徴
Anti-TIF1γ antibody positive dermatomyositis:Clinical features of 24 patients and 3 patients concomitant with lung cancer and interstitial lung disease
植田 郁子
1,2
,
穴田 礼子
2
Ikuko UEDA
1,2
,
Reiko ANADA
2
1大阪大学大学院医学系研究科情報統合医学講座皮膚科学教室
2関西医科大学皮膚科学講座
1Department of Dermatology, Graduate School of Medicine, Osaka University, Suita, Japan
2Department of Dermatology, Kansai Medical University, Hirakata, Japan
キーワード:
皮膚筋炎
,
抗TIF1γ抗体
,
悪性腫瘍
,
間質性肺炎
Keyword:
皮膚筋炎
,
抗TIF1γ抗体
,
悪性腫瘍
,
間質性肺炎
pp.162-164
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206368
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抗TIF1γ抗体陽性皮膚筋炎24例(男性10例,女性14例)の臨床像について検討した.平均年齢は57歳で,悪性腫瘍は24例中12例(50%)に認め,男性は10例中8例(80%),女性は14例中4例(29%)と男性に多く合併した.間質性肺炎は24例中6例(25%)であった.合併した悪性腫瘍としては,間質性肺炎を伴う男性例では肺癌の頻度が高く,間質性肺炎のない男性例では胃癌とびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫が多かった.女性では間質性肺炎の合併のない4例に悪性腫瘍の合併がみられ,卵巣癌の頻度が高かった.肺癌および間質性肺炎を合併した3例の筋酵素の上昇の程度は軽度〜中等度で,肺癌の組織型は腺癌,小細胞癌,扁平上皮癌とそれぞれ異なっていた.
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