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増刊号特集 最近のトピックス2021 Clinical Dermatology 2021
5.皮膚科医のための臨床トピックス
皮膚リンパ腫診療ガイドライン2020
The Japanese Guidelines for the Management of Primary Cutaneous Lymphomas 2020
大塚 幹夫
1
Mikio OHTSUKA
1
1福島県立医科大学皮膚科学講座
1Department of Dermatology, Fukushima Medical University School of Medicine, Fukushima, Japan
キーワード:
皮膚リンパ腫
,
菌状息肉症
,
全身療法
,
クリニカルクエスチョン
Keyword:
皮膚リンパ腫
,
菌状息肉症
,
全身療法
,
クリニカルクエスチョン
pp.158-160
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206367
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2020年に皮膚リンパ腫診療ガイドラインが改訂された.最も頻度が高い病型である菌状息肉症・セザリー症候群に関しては,日常臨床で治療選択に苦慮することが多い局所療法抵抗性の早期菌状息肉症や進行期菌状息肉症に対する全身療法の選択を取り上げた.早期菌状息肉症の全身療法としてはインターフェロン-γやベキサロテンが候補になるが,それぞれ投与方法や有害事象が異なるため,患者の状態に応じた選択が望ましい.進行期菌状息肉症に対して,従来はエトポシドなどの単剤化学療法が選択されることが多かったが,長期の奏効が期待できないため,まずはインターフェロン-γやベキサロテンなどが考慮される.また,ブレンツキシマブ ベドチンはCD30陽性の末梢性T細胞リンパ腫に対して承認されたことから,他の治療に抵抗性の進行期菌状息肉症では治療の選択に入ってくる.
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