Japanese
English
症例報告
大腿基部に生じた懸垂性巨大線維脂肪腫の1例
A case of pedunculated giant fibrolipoma on the left thigh
金 滋仁
1
,
山田 和哉
1
,
石川 真衣
1
,
須藤 麻梨子
1
,
安田 正人
1
,
石川 治
1
Jain KIM
1
,
Kazuya YAMADA
1
,
Mai ISHIKAWA
1
,
Mariko SUTO
1
,
Masahito YASUDA
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
1群馬大学大学院医学系研究科皮膚科学
1Department of Dermatology, Gunma University Graduate School of Medicine, Maebashi, Japan
キーワード:
giant fibrolipoma
,
懸垂性巨大線維脂肪腫
Keyword:
giant fibrolipoma
,
懸垂性巨大線維脂肪腫
pp.245-248
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205661
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要約 54歳,男性.左大腿基部内側に皮下腫瘤を自覚し放置していたが,10年で徐々に増大,懸垂性となった.MRIでは,脂肪濃度を示す腫瘤の内部に結節状の低濃度領域が複数みられ,周囲の造影効果も強く,脂肪肉腫も疑われた.全切除標本では,成熟した脂肪細胞の増殖と膠原線維の増生がみられ,懸垂性巨大線維脂肪腫と診断した.懸垂性巨大線維脂肪腫は45歳以上に多くみられ,顔面や大腿に好発する.診断には,MRI所見が有用だが,自験例のように脂肪肉腫との鑑別が難しい例もあり,確定診断には病理組織学的検討が必須であると考えた.
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