Japanese
English
症例
手指に生じた懸垂性線維腫の1例
Fibroma pendulum on right index finger
朝倉 茉由
1
,
丹羽 悠介
1
,
照井 正
1
,
藤田 英樹
1
Mayu ASAKURA
1
,
Yusuke NIWA
1
,
Tadashi TERUI
1
,
Hideki FUJITA
1
1日本大学医学部皮膚科学系,皮膚科学分野(主任:藤田英樹教授)
キーワード:
軟性線維腫
,
懸垂性線維腫
,
手指
Keyword:
軟性線維腫
,
懸垂性線維腫
,
手指
pp.1707-1709
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004870
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72歳,男性。20年来の尋常性乾癬にて4年前から当科にてエトレチナート10mgの内服とベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル軟膏およびマキサカルシトール軟膏の外用で治療をしていた。定期受診時に約20年前から徐々に増大する右示指掌側の径30mm大の球状の有茎性腫瘤に関する訴えがあり,全切除した。病理組織学的には表皮は過角化を伴い表皮突起の延長がみられ,真皮乳頭層には毛細血管の増生と血栓形成がみられた。腫瘍内部の大部分は一様に膠原線維と脂肪組織が混在してみられ,異型細胞はみられなかった。以上から懸垂性線維腫と診断した。切除6カ月後の時点で再発はない。非常にまれな手指に生じた成因を考察した。
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