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文献紹介 BRAF V600変異を伴う非悪性黒色腫癌腫に対するベムラフェニブの有効性
福島 彩乃
1
1慶應義塾大学
pp.430
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205438
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BRAF V600はMAPK経路を介してがん細胞の増殖に寄与する遺伝子であり,欧米では約50%の悪性黒色腫患者に変異がみられ,BRAF V600キナーゼ阻害薬であるベムラフェニブはBRAF V600変異陽性の悪性黒色腫患者に対して承認されている分子標的薬である.
BRAF V600変異は悪性黒色腫以外のがんでも変異が認められるが,ほとんどの場合は変異率が低く,希少がんの場合もあり,患者数が少ないため疾患ごとに臨床試験を組むのは困難であった.
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