症例
悪性黒色腫に対しベムラフェニブを投与した3例
高橋 仁美
1
,
加藤 潤史
,
山田 茉生
,
佐藤 さゆり
,
神谷 詩織
,
加瀬 貴美
,
神谷 崇文
,
山下 利春
1札幌医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
Histamine Antagonists
,
Prednisolone
,
腫瘍多剤併用療法
,
紅斑
,
黒色腫
,
変異
,
皮膚疾患-足部
,
皮膚腫瘍
,
関節痛
,
筋肉痛
,
B-raf癌原遺伝子タンパク質
,
Vemurafenib
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Erythema
,
Foot Dermatoses
,
Histamine Antagonists
,
Melanoma
,
Mutation
,
Prednisolone
,
Skin Neoplasms
,
Arthralgia
,
Proto-Oncogene Proteins B-raf
,
Myalgia
,
PLX4032
pp.513-517
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017233483
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症例1(81歳男性)。右足底の黒色斑を主訴に受診となった。症例2(67歳女性)。左外顆の黒色病変を前医にて切除後、紹介となった。症例3(88歳女性)。左足底の黒色結節を主訴に前医より紹介となった。3症例とも悪性黒色腫と診断され、原発切除や拡大切除、センチネルリンパ節生検を施行後、ベムラフェニブの投与が行われた。しかし、症例1では投与7日目より発熱、Grade3の筋肉痛や関節痛が生じ、症例2では投与12日目よりGrade3の皮疹が生じた。また、症例3でも投与11日目よりGrade2の皮疹を生じた。いずれも休薬やPSLの投与により症状は軽快し、ベムラフェニブの再開・継続が可能で、治療効果は3例とも部分奏効であった。
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