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文献紹介 天疱瘡治療におけるリツキシマブ・短期ステロイド併用療法の有効性を検討した前向き多施設共同無作為化比較試験
畠中 美帆
1
1慶應義塾大学
pp.918
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205232
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本研究では,天疱瘡に対し,リツキシマブをadjuvant therapyの第一選択薬として使った場合の完全寛解率,治療関連有害事象を,ステロイド単独治療と比較した.
25施設での,前向き,多施設共同の無作為化比較試験で,対象は18〜80歳の新規に診断された天疱瘡の未治療の患者で,観察期間は3年間である.対象は無作為に次の2群に分けた.①ステロイド単独投与群:1.0〜1.5mg/kg/日の経口ステロイドを単独で12〜18か月間投与(44例),②リツキシマブ・短期ステロイド併用群:リツキシマブをday 0,14に1,000mg,12か月目,18か月目に500mg経静脈投与し,より少量のステロイド短期間投与(0.5〜1.0mg/kg/日を3または6か月かけて漸減)を組み合わせた(46例).
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