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増刊号特集 最近のトピックス2017 Clinical Dermatology 2017
4.皮膚疾患治療のポイント
エリテマトーデスに対するヒドロキシクロロキン療法
How to use hydroxychloroquine for cutaneous lupus erythematosus
古川 福実
1,2
Fukumi FURUKAWA
1,2
1和歌山県立医科大学皮膚科学教室
2高槻赤十字病院
1Department of Dermatology, Wakayama Medical University, Wakayama, Japan
2Takatsuki Red Cross Hospital, Takatsuki, Japan
キーワード:
皮膚ループスエリテマトーデス
,
ヒドロキシクロロキン療法
,
理想体重
Keyword:
皮膚ループスエリテマトーデス
,
ヒドロキシクロロキン療法
,
理想体重
pp.96-100
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205077
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summary
2015年9月から皮膚ループスエリテマトーデス(cutaneous lupus erythematosus:CLE)や全身性エリテマトーデス(systemic LE:SLE)の治療の世界的な標準薬であるヒドロキシクロロキン硫酸塩(hydroxychloroquine sulfate:HCQ)の使用が本邦でも可能となった.ステロイドなどの外用薬が効果不十分,あるいは外用薬の使用が適切でない限局的CLEや,皮膚症状・倦怠感等の全身症状・筋骨格系症状等があるSLE患者に適応がある.投与は身長に基づき算出される理想体重1kgあたり6.5mgを超えない量(200〜400mg/日)を1日1回で投与するのを基本とする.眼科検査が重要で,投与開始前のスクリーニング,そして投与中にあっては少なくとも年に1回は定期的に実施することが基本である.今後,どのような皮疹に有効性があるのかを検討していく必要がある.
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