Japanese
English
症例
ヒドロキシクロロキンにより中毒疹様皮疹を生じた1例
Toxicoderma Due to Hydroxychloroquine
齊藤 優子
1
,
高村 さおり
1
,
寺木 祐一
1
Yuko SAITO
1
,
Saori TAKAMURA
1
,
Yuichi TERAKI
1
1埼玉医科大学総合医療センター,皮膚科(主任:福田知雄教授)
キーワード:
ヒドロキシクロロキン
,
薬疹
,
中毒疹
,
DLE
,
円板状エリテマトーデス
Keyword:
ヒドロキシクロロキン
,
薬疹
,
中毒疹
,
DLE
,
円板状エリテマトーデス
pp.1537-1540
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001592
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42歳,男性。難治性の円板状エリテマトーデスに対しヒドロキシクロロキン(HCQ)を投与した。皮疹が改善した投与6週後,40°Cの発熱とともに全身に播種状紅斑が出現した。HCQの薬疹を疑って同剤を中止したところ,皮疹は速やかに消退した。HCQ中止後,円板状エリテマトーデスの再燃を認めたため,HCQの内服テストで陰性を確認した後,同剤の内服を再開した。HCQ投与初期に中毒疹様の皮疹をきたす症例の報告は少なくないが,多くはHCQを再開しても皮疹の再燃はない。このようなHCQによる中毒疹様皮疹は,アレルギー以外の機序が考えられる。
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