Japanese
English
症例報告
悪性リンパ腫治療後に生じた多発性エクリン汗孔腫の1例
A case of multiple eccrine poromas after remedy for malignant lymphoma
海野 俊徳
1
,
上野 真由美
2
,
久保 仁美
1
Toshinori UNNO
1
,
Mayumi UENO
2
,
Hitomi KUBO
1
1長野赤十字病院皮膚科
2長野赤十字病院血液内科
1Division of Dermatology, Nagano Red Cross Hospital, Nagano, Japan
2Division of Hematology, Nagano Red Cross Hospital, Nagano, Japan
キーワード:
多発性エクリン汗孔腫
,
悪性リンパ腫
,
放射線治療
,
化学療法
,
分子標的薬
Keyword:
多発性エクリン汗孔腫
,
悪性リンパ腫
,
放射線治療
,
化学療法
,
分子標的薬
pp.966-969
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204924
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要約 76歳,男性.悪性リンパ腫(節性濾胞辺縁帯リンパ腫)に対してCHOP療法が施行され寛解したが再発し,放射線治療,リツキシマブによる治療が行われた.初回治療の9年後頃から体幹四肢に紅色小結節が複数出現し,切除したところいずれもエクリン汗孔腫であった.近年,悪性リンパ腫,白血病など造血器悪性腫瘍治療後に多発性エクリン汗孔腫を生じた報告が散見される.エクリン汗孔腫発症の機序は明らかでなく,原疾患の治療法との間に一定の傾向は認められていない.
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