Japanese
English
症例報告
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対する治療後に出現した多発性エクリン汗孔腫の1例
A case of multiple eccrine poromas after treatment of diffuse large B-cell lymphoma
植田 郁子
1
,
高橋 麻友子
1
,
岡本 祐之
1
Ikuko UEDA
1
,
Mayuko TAKAHASHI
1
,
Hiroyuki OKAMOTO
1
1関西医科大学附属枚方病院皮膚科
1Department of Dermatology, Kansai Medical University, Hirakata, Japan
キーワード:
エクリン汗孔腫
,
多発性
,
びまん性大細胞型リンパ腫
,
自家末梢血幹細胞移植
,
化学療法
Keyword:
エクリン汗孔腫
,
多発性
,
びまん性大細胞型リンパ腫
,
自家末梢血幹細胞移植
,
化学療法
pp.229-233
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204686
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要約 49歳,男性.1998年節性濾胞性リンパ腫の診断でCHOP療法を6クール受け寛解後,2008年にびまん性大細胞型B細胞リンパ腫へ形質転換し再発した.R-CHOP療法,大量化学療法併用自家末梢血幹細胞移植にて寛解した.2010年頃より右足に結節が出現.右踵内側に径5mm大の紅色小結節あり.右足内側,右拇趾先端,左右足底にも径3mmまでの同様の淡紅色小結節を認めた.右踵内側,右足底の生検では表皮から連続して腫瘍細胞が結節状に増殖.腫瘍細胞は類円形の核を持ち,細胞質が乏しいporoid cellから構成されていた.びまん性大細胞型リンパ腫に対する治療後に発生した多発性エクリン汗孔腫と診断した.多発性エクリン汗孔腫の発症機序はこれまでのところ不明であるが,リンパ増殖性疾患およびその治療との関連が推測される.
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