Japanese
English
治療
炭酸ガスレーザーによる治療が奏効した白色面皰主体の尋常性痤瘡の1例
A case of acne vulgaris,mainly comprising of closed comedo,successfully treated with CO2 laser
吉田 亜希
1
,
前田 文彦
2
,
高橋 和宏
2
,
赤坂 俊英
2
Aki YOSHIDA
1
,
Fumihiko MAEDA
2
,
Kazuhiro TAKAHASHI
2
,
Toshihide AKASAKA
2
1赤坂病院皮膚科
2岩手医科大学皮膚科学講座
1Department of dermatology Akasaka Hospital,Morioka,Japan
2Department of Dermatology,Iwate Medical University School of Medicine,Morioka,Japan
キーワード:
尋常性痤瘡
,
白色面皰
,
閉鎖面皰
,
炭酸ガスレーザー
,
コメド
Keyword:
尋常性痤瘡
,
白色面皰
,
閉鎖面皰
,
炭酸ガスレーザー
,
コメド
pp.367-370
発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103229
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要約 30歳,女性.10年ほど前より痤瘡を認めていたが徐々に増悪してきた.耳前部から頰部,頸部にかけて白色から紅色の小丘疹を密に認めた.個々の丘疹は,径2~3mmほどの閉鎖性の白色面皰が主体で,一部に紅色丘疹,膿疱も少数混在して認めた.治療はビタミン剤の内服,外用レチノイドに加え,やや大型の閉鎖性面皰に対して炭酸ガスレーザーによる治療を併用した.レーザー治療は,広範囲であったため部位を分けて計3回行い,治療開始の約3か月後には目立った瘢痕形成,色素沈着を残すことなく皮疹の改善が得られた.近年,面皰に対しては外用レチノイド(ディフェリンゲル®)の外用が頻用されている一方で,難治性の閉鎖面皰,強い刺激感や妊娠の問題などでディフェリンゲル®が使用できない症例などでは,CO2レーザーも治療法の1つとして有用であると考えた.
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