Japanese
English
症例報告
定型疹を伴った皮下型環状肉芽腫の1例
A case of subcutaneous glanuloma annulare with typical eruption of granuloma annulare
東山 文香
1
,
植田 郁子
1
,
爲政 大幾
1
,
岡本 祐之
1
Ayaka HIGASHIYAMA
1
,
Ikuko UEDA
1
,
Taiki ISEI
1
,
Hiroyuki OKAMOTO
1
1関西医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kansai Medical University, Hirakata, Japan
キーワード:
環状肉芽腫
,
皮下型
,
乳幼児
Keyword:
環状肉芽腫
,
皮下型
,
乳幼児
pp.413-416
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204790
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要約 2歳,女児.初診の1年前より右下肢,両手掌に皮疹が出現したため当科を受診した.右大腿,右下腿,右足背,両手掌に辺縁がやや堤防状に隆起した環状の類円形局面があり,右足背ではその局面内に小指頭大の皮下結節を認めた.病理組織学的には,環状局面の辺縁では真皮内に変性した膠原線維とムチンの沈着がみられ,その周囲を取り囲むようにリンパ球と組織球が浸潤していた.皮下結節では真皮深層から皮下組織にかけて同様の肉芽腫像がみられた.病理組織学的所見より環状肉芽腫の定型疹と皮下型の併発例と診断した.定型疹と皮下型の併発報告例はこれまで11例と少ない.
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