Japanese
English
症例
非定型疹を示し生検により速やかに消退した汎発型環状肉芽腫の1例
Generalized Granuloma Annulare with Atypical Lesions that Disappeared Rapidly after Skin Biopsy
大原 香子
1
Kyoko OHARA
1
1大原医院,寒河江市
キーワード:
環状肉芽腫
,
非定型疹
,
間質型
,
汎発型
,
自然消退
Keyword:
環状肉芽腫
,
非定型疹
,
間質型
,
汎発型
,
自然消退
pp.625-628
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001939
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61歳,女性。1年半前から両肘頭,下肢屈側,両鼠径部に左右対称性に多数の常色から淡紅色結節,紅斑があり,いずれも環状を呈さない。糖尿病はじめ既往歴はない。2カ所の皮膚生検にて,柵状配列を欠き変性した膠原線維間に炎症細胞が浸潤しているいわゆる間質型を示し,汎発型の非定型環状肉芽腫と診断した。皮膚生検のみの無治療で2週間後にはすべての皮疹が消退傾向を示した。環状を呈さず結節,紅斑と多彩な皮疹を示し,索状配列を欠く間質型の病理所見と皮膚生検のみで著明な消退傾向を示した症例を報告したが,本症が生検により消退する率や,そのメカニズムについてはいまだ不明である。
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