Japanese
English
症例報告
限局性に小丘疹が多発した環状肉芽腫の1例
A case of localized miliary granuloma annulare
武林 亮子
1
,
寺木 祐一
1
,
守田 亜希子
1
,
塩原 哲夫
1
Ryoko TAKEBAYASHI
1
,
Yuichi TERAKI
1
,
Akiko MORITA
1
,
Tetsuo SHIOHARA
1
1杏林大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Kyorin University School of Medicine
キーワード:
環状肉芽腫
,
丘疹型
,
日光
Keyword:
環状肉芽腫
,
丘疹型
,
日光
pp.1098-1100
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100306
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要約
47歳,女性の上肢に限局性に出現した丘疹型の環状肉芽腫を報告した.海水浴による日焼け後に,両前腕伸側から肘頭にかけて自覚症状のない,1~2mm大の常色の丘疹が多発,集簇してきた.皮疹は環状を呈していなかった.病理組織学的に,真皮内に膠原線維の類壊死像の所見とムチンの沈着,およびそれを囲むようにリンパ球,組織球からなる細胞浸潤を認めた.糖尿病はなかった.自験例は限局性の丘疹型環状肉芽腫と考えられ,発症誘因として日光の関与が疑われた.
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