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あとがき
中川 秀己
pp.1066
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204625
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近いうちに選挙権が18歳からになりそうである.その話題とともに当然のごとく,飲酒,喫煙も18歳からにするかどうかが喧々諤々の話題となっている.
この7年,学生の教育指導に携わってきているが,毎年のように医学生,看護学生の未成年の飲酒問題が出てきている.わからないようにおとなしく飲んでくれればいいのだが,クラブの歓送会,納涼会,打ち上げ会などで救急に搬送された,警察に捕まったなどと公になることが多いので,毎回,教学委員会で話題になり,学生会を巻き込んで対策が練られるのだが,一向に守られることはない.ご存知のようにいろいろな大学の飲酒で死亡事故なども起こっており,さすがに最近では,飲酒を強制するアルハラはなくなってきているが,飲みはじめると飲む適切な量を知らないからか酩酊してしまうことが多いようである.飲酒を18歳からにすると教学委員会で時間を使って悩むようなこともなくなると思いつつも,飲酒初心者に楽しいお酒の飲み方を教える必要性があるとも考えている.いっそ,大学に頼んで飲酒満喫クラブを作ってもらい,部員になって飲酒専門指導医のもとで一定の研修を受け,免許をもらってからでないと飲ませないということにしたらどうだろうか.
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