Japanese
English
症例報告
レーザー照射と虫刺症により発症した両側性炎症性線状疣贅状表皮母斑
Bilateral inflammatory linear verrucous epidermal nevus arising after laser irradiation and insect bite
鈴木 里沙
1
,
新山 史朗
1
,
向井 秀樹
1
Risa SUZUKI
1
,
Shiro NIIYAMA
1
,
Hideki MUKAI
1
1東邦大学医療センター大橋病院皮膚科
1Department of Dermatology, Toho University, Ohashi Medical Center, Tokyo, Japan
キーワード:
炎症性線状疣贅状表皮母斑
,
inflammatory linear verrucous epidermal nevus
,
外的刺激
,
虫刺症
,
両側性
,
レーザー治療
Keyword:
炎症性線状疣贅状表皮母斑
,
inflammatory linear verrucous epidermal nevus
,
外的刺激
,
虫刺症
,
両側性
,
レーザー治療
pp.565-568
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204500
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要約 3歳,男児.出生後間もなく出現した左大腿部の血管腫に対しレーザー治療を施行後,同部位に掻痒を伴う皮疹が出現し,徐々に臀部両側に拡大した.さらに,左足関節部を虫に刺され掻破を繰り返していたところ,左膝窩まで皮疹が拡大し,ステロイド外用を継続したが改善しなかった.皮疹は強い掻痒を伴い,鱗屑を付着する淡褐色から淡紅色の丘疹が融合して局面を形成し,Blaschko線に沿って線状に配列した.臨床所見,病理組織学的所見と治療歴より炎症性線状疣贅状表皮母斑と診断した.自験例では皮疹の新生,拡大にレーザー照射,虫刺症,掻破行為という外的刺激が関与していた.外的刺激によって皮疹の新生や拡大,合併症の出現がないか注意深い経過観察が必要である.
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